2023年7月31日
Topics (化粧品)
コールドプロセスでも!植物由来乳化剤IMWITOR 375
植物由来コンセプトで乳化剤探しに困ることはありませんか?
今回は、100%植物由来乳化剤の
IMWITOR 375をご紹介します🙋♀️
INCI | Glyceryl Citrate/Lactate/Linoleate/Oleate |
表示名称 | (クエン酸/乳酸/リノール酸/オレイン酸)グリセリル |
IMWITOR 375は乳化剤、補助乳化剤として使用可能で、
淡黄色の粘性のある液体です。
極性に関わらず最大35%の油を乳化することができ、
独特な膜感と、軽い感触を付与します😉
工程の柔軟性◎ コールドプロセスでもOK!
IMWITOR® 375は、製造工程に合わせて
コールドプロセスでもホットプロセスでも使用できます❣
また、後添でも補助乳化剤として機能します。
そして、柔軟に使用ができても気になるのが安定性❗❗❗
安定性の結果がこちら👇
回転数 | 乳化液滴 | 安定性(40℃1か月) |
---|---|---|
2,500 rpm | ー | ― |
3,000 rpm | 20~40 ㎛ | ○ |
4,500 rpm | 10 ㎛ | ○ |
6,000 rpm | 10 ㎛以下 | ○ |
3,000 rpm以上の回転数では
40℃で1か月安定性が保たれることが確認できました⭕
次に、コールドプロセス・ホットプロセスで
乳化状態の違いがあるかを確認しました📝
その結果がこちら👇
撹拌条件:3,000 rpm, 2min
油層 | 水層 | 乳化液滴 | 安定性 (40℃、1か月) |
---|---|---|---|
室温 | 室温 | 20~40 ㎛ | ○ |
室温 | 80 ℃ | 20~40 ㎛ | ○ |
80℃ | 室温 | 20~40 ㎛ | ○ |
80℃ | 80℃ | 20~40 ㎛ | ○ |
コールドプロセスでも、3,000 rpm以上の回転数であれば
40℃で1か月安定性を保つことが確認できました⭕
コールドプロセスではこんなメリットが!
コールドプロセスはO/W型での処方系では
日本ではまだあまり馴染みがないかもしれませんが、
海外では採用実績のある工程です。
工場での消費エネルギーは加熱用スチームや冷却用チラーなど
製剤作製時に使用する熱が大半を占めていまずが、
コールドプロセスにすることで、熱を削減することができます👀
SDGsのコンセプトにもぴったりです😆